ダイキンCシリーズの特徴と課 題

（１）パネルの構造
  エアコンのパネルは、左右分離型と一体型がありますが、ダイキンCシリーズは、一体型の為、パネルの取り外しと取り付けの難易度は高くあ りません。課題は、エアコン上部のスペースが少ない場合の取り外しです。パネル上部のツメを外す際、外しにくくなる為です。その為、上部のス ペースが少な くてもツメを外す技術が不可欠となります。

（２）電装部は右側
  ダイキンCシリーズは、電装部が右側なので、エアコン右側のスペースが少ないと、コネクターを外しにくくなります。その為、エ アコン右側のスペースが少ない場合のコネクターの外し方が課題となります。ダイキンCシリーズのお掃除 ユニットのコネクター は、基板の上部にあるので、エアコン右側のスペースが少ない場合でも比較 的外しやすくなっています。

（３）ドレンパンは外せない構造
  ダイキンCシリーズのドレンパンは、本体の枠と一体となっているので、ドレンパンだけを外すことができません。その為、ドレンパンの洗浄方法が課題となります。

（４）ルーバーの分解難易度が高い
　ダイキンCシリーズのルーバーは、送風ファンを外してから分解する構造となっている為に、難易度が高くなっています。特に、取り付けでは、固定用のツメ に取り付けるのに時間がかかることがあります。

（５）分解パーツの数・分解工程数
  ダイキンCシリーズは、パーツの数・リード線の数が比較的少なくなります。分解作業では、難易度が高い部分もありますが、比較的短時間での作業が可能になります。

（６）端子台が右側の下にある
  壁掛けタイプのエアコンの多くは、端子台が正面右側にありますが、ダイキンCシリーズは、右側の下にあります。下側にある為に、電装ボックスの取り外しで必須になるFケー ブルの取り外しがやりにくくなっています。

（７）左側のスペースが少ないと送風ファンを外せないことがある
  ドレンパンを外せるエアコンでは、送風ファンを外す際に、最初に左方向へ外して、その後、右下の方向へ外すことができます。この場合は、エアコン左のスペースが少なくても 送風ファンを外せますが、ダイキンCシリーズは、ドレンパンが外せない為に、送風ファンを外す際は、左方向へ外す方法しかありません。
　その為、左側のスペースが少ないと送風ファンを外せないことがあります。送風ファンを外す前提で受注する時は、 左側のスペースの確認を忘 れないで下さい。

（８）フラップの取り外しと取り付けに注意
  ダイキンCシリーズのフラップは、よくある外し方と取り付け方で作業すると高確率で軸の一部が破損し ます。撮影で使用したエアコンは、内部洗浄をした形跡があったのですが、フ ラップの中央の軸の一部を破損していました。また、撮影時の取り付け作業においても破損してしまったので、要注意の作業となります。本来、フラップの取り 外しと取り付け作業は、難易度が低い作業となります。ここで失敗すると、プロとしての技術を低く評価されるので注意して下さい。

DVDから手に入る知識 と技術

（１）2つの分解パターン
　ダイキンCシリーズの分解と組み立て方法では、電装ボックス・送風ファンなどを外さない「標準的な分解パターン」と、電装ボックス・送風 ファンまで外す 「上級者向け分解パターン」を公開しています。その為、お掃除機能付きエアコン洗浄の初心者からベテランまで活用できる DVD教材となっています。



（２）送風ファンの外し方と取り付け方法
　ダイキンCシリーズにおける送風ファンの取り外しは、洗浄品質を高める上で極めて重要になります。送風ファンを十分に洗浄できるだけでなく、ルーバーの 取り外しに関連してくる為です。ダイキンCシリーズは、ドレンパンを外すことができませんが、ルーバーを取り外すこ とができると、送風ファン とドレンパンを外した時のように、内部の洗浄がしやすくなります。

（３）電装ボックスの外し方と取り付け方法
　ダイキンCシリーズでは、電装ボックスを外さなくてもお掃除ユニットを安全に外すことができます。しかし、電装ボックスを 外さない場合、電気トラブル の発生確率が高くなります。電装ボックスは養生をしても、細かい粒子の水（アルミフィンとアル カリタイプの洗剤が反応して水蒸気が発生することがあリま す）が入り込むことがある為です。

（４）Fケーブルの安全な外し方と取り付け方法
　Fケーブルの取り外しと取り付けは、電装ボックスを外す上で必須の作業になります。電装ボックスを外さずに、お掃除ユニットを外す場合は、Fケーブルを 外す必要はありませんが、エアコン右側のスペースが少ない場合は、Fケーブルを外すケースがあります。（電装ボックスを一時 的に外してコネクターを外すこ とがある為）

　Fケーブルの取り外しと取り付けは、苦手としていたり外した経験がない方が多いのが現状です。また、外そうとしても、硬くハマっているので外せないケー スやペンチを使って被覆に傷を入れてしまうケースが多いようです。DVDでは、ケーブルに傷を入れずに、安全に外す方法と取り付け方法を解説します。

（５）電源コードの配管スペースからの取り出し方
　コンセントが左側にあり、電源コードが配管スペースにある場合、これを取り出さないと電装ボックスを外すことができません。端子台側から外す方法（上手 く外せないことがある）もありますが、配管スペースの電源コードを取り出した方が確実です。DVDでは、配管スペースから電源コードを取り出す為の2つの 方法を公開します。一つは安全に作業する方法、もう一つは、時間を優先した方法です。

（６）右側のスペースが少ない時のコネクターの外し方
　ダイキンCシリーズは、電装部が右側にありコネクターを右方向へ外す構造になっています。その為、エアコンの右側のスペースが少ないと、お掃除ユニット のコネクターを外せなかったり外しにくくなります。DVDでは、エアコン右側のスペースに手が入る時の対処方法と手が入らないケースの対処方法を解説して います。

（７）難易度が高いルーバーの外し方と取り付け方法
　エアコンのルーバーは、多くの羽があるので、外して洗浄した方がより綺麗になります。また、送風ファンを外さない場合、このルーバーがあることで、送風 ファンが洗浄しにくくなります。送風ファンを外す場合では、ルーバーを外せると、エアコン内部も十分に洗浄できるようになります。このように、ルーバーを 外した方が洗浄がしやすくなりますが、ダイキンCシリーズでは、ルーバーの取り外しと取り付けの難易度が高くなります。特に、取り付けでは、時間がかかる ことがあります。

（８）フラップの軸の破損を防ぐ外し方と取り付け方法
　通常、壁掛けタイプのエアコンのフラップの取り外しは、比較的簡単です。しかし、ダイキンCシリーズのフラップは、正しい手順で取り外しと取り付けを行 わないと、中央の軸の一部が破損してしまいます。DVDでは、破損させてしまうケースと破損させない取り外しと取り付け方法 を公開しています。

DVDの内容

＜撮影で使用するエアコンについて＞
　このDVDは、「ダイキンCシリーズ・AN22SCS-W・2015年式」の分解と組み立て方法を解説 しています。また、壁に設 置された状態での撮影の場合、撮影しにくいことからネット状の什器に約160cm の高さに設置して撮影した映像を元にしています。

【１】ダイキン「Cシリーズ」について
　（１）使用したエアコンについて
　　　●エアコンの型番
　　　　撮影で使用したエアコンと構造が同じエアコンの型番
　　　　型番最後のアルファベットの意味
　　　●シリーズ名
　　　　ダイキンのシリーズ名の特徴
　　　●年式
　　　　型番から年式を判別する方法
　（２）ダイキンのお掃除機能付きエアコンの見分けについて
　　　●ダイキンのお掃除機能付きエアコン
　　　●通常の壁掛けタイプ

【２】ダイキンCシリーズの構造等
　（１）ダイキンCシリーズの構造
　　　●前面パネルについて
　　　　パネルの洗浄での注意点
　　　●フラップについて
　　　　フラップの取り外しと取り付けでの注意点
　　　●ルーバーについて
　　　　ルーバーの分解・組み立て難易度について
　　　●前面グリルについて
　　　　ダイキンにおける名称について
　　　●エアフィルターについて
　　　　左右のフィルターの大きさについて
　　　●光触媒集塵・脱臭フィルターについて
　　　　光触媒集塵・脱臭フィルターの洗浄での注意点
　　　●ストリーマユニットについて
　　　　ストリーマユニットの洗浄でやってはいけないこと
　　　●ダストボックスについて
　　　　ダイキンのダストボックスの特徴
　　　●お掃除ユニットについて
　　　　ダイキンCシリーズのお掃除ユニットの取り外し難易度について
　　　●電装部について
　　　　電装ボックスの位置からの作業上の注意点
　　　　電装ボックスを外さない場合のリスク
　　　　ダイキンCシリーズのコネクターについて
　　　●ドレンパンについて
　　　　ドレンパン洗浄のポイント
　　　●アルミフィン
　　　　アルミフィン洗浄で忘れがちなこと
　　　●送風ファンについて
　　　　ダイキンCシリーズの送風ファンの特徴
　　　　送風ファンを外せないケースについて
　　　●エアコン下部の固定方法について
　　　　電装ボックスを外す時に必須となる作業
　（２）難易度が高い作業と注意する部分について
　　　●電源コードの取り出し
　　　　電源コードを配管スペースから取り出すケースについて
　　　●Fケーブルの取り外しと取り付け
　　　　ダイキンCシリーズのFケーブルの取り外しと取り付け難易度が高い原因
　　　●フラップの取り外しと取り付け
　　　　フラップの破損しやすい部分について
　　　●ルーバーの取り外しと取り付け
　　　　ルーバーの取り付けに時間がかかる原因
　　　●送風ファンの取り付け
　　　　送風ファンの取り付けに時間がかかる原因

【３】ダイキンCシリーズの分解手順
　＜分解前にやるべきこと・注意点＞
　　　●作動チェックにおけるポイント
　　　●破損・変形のチェック
　　　●分解開始の注意点
　
＜分解パターン-1 標準的な分解パターン＞
　～電装ボックス・送風ファンを外さない分解方法～
　（１）前面パネルの取り外し
　　　●前面パネル取り外しの基本手順
　　　●外しにくい時の対処方法
　（２）エアフィルター類の取り外し
　　　●フィルターロックについて
　（３）ダストボックスの取り外し
　　　●ダストボックスの取り外しと分解方法
　（４）ストリーマユニットの取り外し
　　　●硬くハマっている時の外し方
　（５）フラップの取り外し
　　　●破損を防止する為の外し方
　（６）前面グリルの取り外し
　　　●上部のツメの構造と外し方
　　　●天井までの距離が少ない時の前面グリルの外し方
　（７）お掃除ユニットの取り外し
　　　●電装ボックスのカバーの取り外し
　　　●基板内のコネクターについて
　　　　お掃除ユニットのコネクターの位置について「S44」
　　　　フラップ用のコネクターの位置について「S63」
　　　　送風ファン用のコネクターの位置について「S200」
　　　　遠隔制御機器のHAシステムのコネクターの位置について「S21」「S16」
　　　●お掃除ユニットのコネクターの取り外し
　　　●お掃除ユニットの固定用ネジの取り外し
　　　●お掃除ユニットの取り外し
　　　●お掃除ユニットの分解
　　　●右側のスペースが少ない場合のコネクターの外し方
　　　　点検鏡を使う方法・電装ボックスを引き出す方法
　（８）サーミスタ・アース線の取り外し
　　　●サーミスタの取り外し
　　　●アース線の取り外し

　＜分解パターン-2 上級者向け分解パターン＞
　　～電装ボックス・送風ファンを外す分解方法～
　（９）電装ボックスの取り外し
　　　●基板のコネクターの取り外し
　　　●据付版との固定部を外す
　　　●電源コードの取り出し
　　　●エアコン下部にスペースを作る為の2つの方法
　　　●電源コードの取り出し
　　　●エアージャッキの取り出し
　　　●アース線の取り外し
　　　●Fケーブルの取り外し
　　　　Fケーブルを引き抜く時の重要ポイント
　　　●電装ボックスの取り外し
　（10）フラップモーターの取り外し
　（11）送風ファンの取り外し
　　　●アルミフィンホルダーのネジの取り外し
　　　●アルミフィンホルダーの取り外し
　　　●送風ファンの取り出し
　（12）ルーバーの取り外し
　　　●ルーバーの固定部の取り外し
　　　●ルーバーの取り外し
　＜ドレンパンの洗浄について＞
　　　●ドレンパンを外せない場合の洗浄方法

【４】ダイキンCシリーズの組み立て手順
　（１）ルーバーの取り付け
　　　●ルーバーの設置
　　　●連結用の軸の取り付け
　（２）送風ファンの取り付け
　　　●取り付けが上手くいかない時の対処法
　　　●軸受の取り付けでのポイント
　（３）フラップモーターの取り付け
　（４）電装ボックスの組み立て
　　　●電装ボックスの取り付け
　　　●リード線の取り付け
　　　●アース線の取り付け
　　　●サーミスタの取り付け
　　　●Fケーブルの取り付け
　　　　Fケーブルの取り付けでの注意点
　　　　Fケーブルの取り付け方
　　　●電源コードを元に戻す
　　　●エアコン下部の固定
　（５）お掃除ユニットの取り付け
　　　●お掃除ユニットの取り付けのポイント
　　　●リード線を電装部へ取り付け
　　　●電装ボックスのフタの取り付け
　（６）前面グリルの取り付け
　（７）ストリーマユニットの取り付け
　（８）ダストボックスの取り付け
　　　●ダストボックスの組み立て
　　　●ダストボックスの取り付け
　（９）エアフィルターの取り付け
　（10）フラップの取り付け
　　　●フラップ取り付けの重要ポイント
　　　●軸の一部が破損するケースについて
　（11）前面パネルの取り付け


＜収録時間＞
★51分38秒（DVD：1本）

おそうじ情報館の DVD教材の 特長

　おそうじ情報館では、エアコン洗浄だけでなく様々なDVDを企画・制作していますが、清掃技術の理解度を高め現場での失敗を少なくするために、次の 5点 を軸とした内容にしています。

（１）理由を明確にした解説
　初心者が同じ間違いやミスをする原因を挙げると、「なぜ、●●に●●を使ってはいけないのか？」「なぜ、その順番で洗浄するのか？」など、理由を分 かっ ていないことにあります。理由を分かっていない為に、自己流で洗浄したり効率を優先した洗浄になってしまいます。その為、おそうじ情報館のDVDでは、 「理由」を多く解説するようにしています。理由が記憶に残れば、洗浄ミスが減ることがある為です。

（２）クレーム・トラブル相談を元にした構成
　おそうじ情報館には、清掃に関する相談が多くあります。その為、よくあるクレームやトラブル事例を元に、それらを防止する作業方法を解説していま す。

（３）初心者の疑問を解決する内容
　初心者の多くは、現場で分からないことがあっても、時間に追われている現場では教えてもらえないこともあります。その為DVDでは、初心者が疑問に 感じ ることも限り取り入れて解説しています。

（４）基本を徹底的に解説
　失敗の原因のほとんどは、基礎知識が不足していたり、基礎を知っていても楽な洗浄方法で作業することにあります。その為DVDでは、よくある失敗を 取り 上げながら基礎的知識と基本技術を多く解説しています。

（５）複数の作業方法
　おそうじ情報館のDVDでは、可能な限り複数の洗浄法を公開しています。理由は、汚れの状況・材質・使用する道具によって洗浄方法を替える必要があ る為 です。

おそうじ情報館のDVD教 材の 活用法

（１）スタッフ教育
　清掃技術は、現場でベテランスタッフの作業を見ながら学ぶのが一番ですが、時間に追われ教える時間が取れないことも多いようです。また、技術が一流 でも 教えることを苦手としている方もいます。このようなことから、DVDをスタッフ教育用として活用される会社が増えてきました。
　おすすめの方法は、現場で教える前にDVDを見て洗浄方法をイメージしてもらい、現場で体験しながら洗浄手順を 覚え る...というパターンです。このパターンの場合、現場で教える手間が減るだけでなく、通常よりも覚えるスピードが早くなります。

（２）新規事業
　企業が新規事業としてエアコンクリーニングを行うことが多くなっています。その場合、エアコンクリーニングの経験者を集めて始めることがあります が、最 初はクレーム対応に追われることもあるようです。原因は、経験者の技術が自己流の片寄った作業方法の場合がある為です。
　このような現実があることから、新規事業として検討する場合は、まず最初に「エアコン洗浄の基本」を知り、作業スタッフの作業をチェックできる体制 にす ることをお勧めします。

（３）独立開業
　個人でハウスクリーニング業を開業予定の方は、最初にエアコン洗浄の技術をマスターすることをお勧めします。理由は、ハウスクリーニングの中でもエ アコ ンクリーニングは仕事を獲得しやすい為です。なので、エアコン洗浄をマスターした後でキッチン洗浄や浴室洗浄などのDVDを購入される方が多くなっていま す。

（４）清掃業務の内製化
　近年、賃貸物件を仲介・管理する不動産会社などが自社で清掃業務を行うことが多くなっています。自社で清掃をした方がコストが安くなると考える為で す が、落とせない汚れに遭遇し挫折するケースが多いのが現状です。このようなことから、清掃業務の内製化を考えている企業様には、基本技術を解説したDVD を含んだセットをお勧めしています。

（５）自己流改善
　エアコン洗浄の仕事をしている方の中には、自分の作業方法が正しいのか？他社はどんな作業方法で洗浄しているのか？不安に感じている方もいらっしゃ いま す。DVD教材では、おそうじ情報館公認の職人さんの洗浄作業を元に解説していますので、他社の作業方法も 分かり、ご 自身の作業方法が自己流でないかをチェックすることもできます。

ご不明な点がありましたら、カイユウ商事の高根までご連絡下さい。

03-3657-5161