内部洗浄の難易度が高い…窓用エアコンのトラブルを防止する為の取外し方法
分解方法・養生の仕方・洗浄方法を公開したDVDのご案内

なぜ、窓用エアコンの洗浄難易 度が高いのか？

（理由-1）縦方向へ配置された送風ファン
  窓用エアコンの送風ファンは、室内への送風用と室外への排気用の2本が縦方向に付いています。その為、モーターが下側に付いています。モーターが下側に付いているので、十 分に養生をしないと、モーター内に洗剤や水が入ってしまいます。この養生が簡単そうで難しくなります。

（理由-2）アルミフィンの養生が難しい
  窓用エアコンの構造は、それほど複雑ではありません。しかし…アルミフィンの養生をどのようにすればいいか？迷ってしまうことが多いようです。単純にビニールを被せただけ では、例え、モーターを養生しても、背面側のモーター部分に汚水が入ってしまう為です。

（理由-3）エアコンを窓から外さないと洗浄できない
  壁掛けタイプのエアコンは、壁面に付けたまま洗浄可能ですが、窓用エアコンは、窓から外さないと内部を洗浄することができません。窓用エアコンは、室外側のパネルと取り付 け枠で固定されていて、室外側のパネルを外さないと、内部の分解ができない為です。窓用のエアコンは、取り付け枠とネジで固定されているだけなので、取り 外し難易度は高くありません。
　しかし、コロナCW-F1616の重量が21kgと重く、立てたままの状態（横にすると故障することがある）で作業場所まで運ぶ必要があるので、意外と 重労働です。

（理由-4）洗浄による電気トラブルの発生リスクが高い
　窓用エアコンは、電装部が下側に配置されている為に、洗浄による電気トラブルの発生リスクが高くなっています。その為、壁掛けタイプのエアコンよりも、 洗浄中の注意点が多くなります。

（理由-5）ドレンパンの容量が小さく排水量も少ない
  コロナ・CW-F1616のドレンパンからの排水量は、壁掛けタイプのエアコンに比べて、非常に少なくなります。その為、洗浄の際に多くの水を使って洗浄すると、排水が追 いつかず、ドレンパンから水が溢れる危険があります。 　ドレンパンから水が溢れると、冷媒ガスや電装部のスペースに流れ込むので、その水を取り除くのに非常に時間がかかります。その為、窓用エアコンの洗浄で は、水量に注意する必要があります。
（理由-6）エアコンの窓への取り付けで時間がかかる
  窓用エアコンの場合、取り外しは、比較的簡単ですが、取り付けでは予想外に時間がかかることがります。特に、エアコンが取り付けられている「取り付け枠」も外して洗浄する 場合、取り付け枠の調整に時間がかかります。また、エアコン本体の取り付けでも、迷うことがあります。

窓用エアコン洗浄をしている会 社が少ない現実

　おそうじ情報館が実施した簡易的なリサーチ結果によると、約40％位が窓用エアコンの洗浄を受注していません。その為、窓用エアコンを使用している顧客 の中には、対応している清掃会社を探すのに苦労しているという現実があります。

＜窓用エアコンを受注していない会社の声＞
　●窓用エアコンの洗浄経験がないので受注していない。
　●窓用エアコンの養生の仕方が分からない。
　●洗浄する際の汚水の処理方法が分からない。
　●洗浄したら故障してしまった経験がある為、現在は受注していない。
　●窓用エアコンの外し方と取り付け方法が分からない。
   ●窓用エアコンは内部の高圧洗浄ができない為、受注していない。


＜窓用エアコンを受注している会社の声＞
　●窓用エアコンも受注しているが、故障のリスクが高いので受注したくない。
　●現場では洗浄をしていない。持ち帰って洗浄している。
　●お掃除機能付きエアコンと同じくらい時間が掛かるので料金を高くしている。
　●室外機と一体型の為、通常の壁掛けタイプよりも料金を高くしている。


  以上のような清掃会社の声がありますが、共通していることは、通常の壁掛けタイプよりも、「洗浄に時間がかかりトラブルリスクも高い」 ということです。

　「高圧洗浄ができない」という件ですが、正確には...「高圧洗浄機も使用できますが、ドレンパンの排水量が少な い ので、水量に注意する必要がある」ということです。水量が多い高圧洗浄機で洗浄すると、ドレンパン内の汚水が溢れて、電装部・ 冷媒 ガスのスペースに入り込む為です。

　窓用エアコンの洗浄時間についてですが、通常の壁掛けタイプよりも時間がかかります。お掃除機能付きエアコンとの比較は、機種によって作 業時間が大きく 異なるので単純な比較はできませんが、比較的難易度が低いお掃除機能付きエアコンの作業時間と同じ位になります。

　持ち帰っての洗浄ですが、立てた状態で車に積む必要があります。なので、立てた状態で車に積めない場合は、持ち帰りでの洗浄はできません。

受注する機会が少なくて も窓用エアコンの洗浄技術が重要な理由

 　窓用エアコンは、設置している住宅が少ないので、窓用エアコンの洗浄を受注する機会が少ないのですが、清掃会社としては、万が一、窓用エア コンの依頼が来た時の為に、洗浄方法を知っておく必要があります。その理由は・・・？

（理由-1）窓用エアコンは価格競争になりにくい
　窓用エアコン洗浄を提供している会社が少ない地域では、価格の比較ができないことがあるので、価格競争になりにくく、通常の壁掛けエアコンの洗浄よりも 高い価格で受注できる可能性もあります。


（理由-2）その他の仕事を獲得できる可能性
　窓用エアコンの洗浄ができると、窓用エアコンの受注をきっかけに、その他の仕事を獲得できる可能性が高くなります。仕事の依頼は、窓用エアコンだけでな いことも多い為です。例え、窓用エアコンだけだったとしても、その後の仕事が増えることも期待できます。窓用エアコンの仕事を敬遠する会社が多い為です。
　特に、下請けの仕事であった場合には、この確率は高くなります。元請け会社は、仕事の依頼を断らない会社に優先して発注する傾向がある為です。


（理由-3）エアコン洗浄技術を高く評価される可能性
　エアコン洗浄に限らず、提供している会社が少ないサービスを受注していると、技術を高く評価される傾向にあります。顧客の中には「プロであれば窓用も洗 浄できて当然…」と思っていることもありますが、提供している会社が少ない現実を知ると、顧客のイメージは大きく変化します。

＜窓用エアコンの洗浄実技 DVD/コロナCW-F1616編の内容＞

【１】窓用エアコンの基礎知識＜コロナ・CW-F1616について＞
　（1）使用したエアコンについて
　　　●構造が似ている機種と違い
　（2）コロナ・F1616の構造の特徴
　　　●電装部の特徴
　　　●送風ファンの特徴
　　　●ドレンパンの特徴
　　　●アルミフィンの特徴
　　　●取り付け枠について
　　　●重量について
　（3）窓用エアコンの洗浄での注意点
　　　●エアコン本体を外して洗浄
　　　●エアコン本体を横にしない
　　　●送風ファンの軸を確実に養生をする
　　　●高圧洗浄機が適していない3つの理由
　　　●アルミフィンの構造からの洗浄への影響
　　　●中性タイプの洗剤でアルミフィンを洗浄する理由
　（4）窓用エアコンの洗浄での道具について
　　　●ノンスリップ作業マット
　　　●アルミフィン洗浄用のブラシ
　　　●アルミフィン修正用の道具
　　　●置き台
　　　●パテ
　　　●トロ舟・プラ舟
　　　●PPクラフトシート
　　　●テープ
　　　●ハンドタイプの蓄圧式スプレー
　　　●ビニール袋

【２】窓用エアコンの取り外し
　＜取り外す前の準備＞
　（1）作動チェック
　（2）コンセントからプラグを抜く
　（3）ドレンパンの水を抜く
　（4）床の養生
　（5）作業場所の養生
　（6）置き台の設置

　＜エアコンの取り外し＞
　（1）窓用エアコンの取り外し
　（2）取り付け枠の取り外し

【３】窓用エアコンの分解
　（1）電源コードの養生
　（2）オープンパネルの取り外し
　（3）エアフィルターの取り外し
　（4）脱臭フィルターの取り外し
　（5）ルーバーの取り外し
　（6）室内側のパネルの取り外し
　（7）室外側のパネルの取り外し
　（8）送風ファンのカバーの取り外し
　（9）送風ファンのケースの取り外し
　（10）送風ファンの取り外し

【４】窓用エアコンの養生
　（1）ファンモーターの養生
　（2）室内側アルミフィンの養生
　　　●PPクラフトシートの設置
　　　●ビニールの設置
　　　●温度センサーの取り外しと養生
　　　●アルミフィン左下の養生
　（3）室外側アルミフィンの養生
　　　●ビニールの設置
　　　●PPクラフトシートの設置
　（4）電装部の養生

【５】窓用エアコンの洗浄
　（1）ドレンパンのゴム栓の取り外し
　　　●ドレンパンのゴム栓の位置
　（2）室内側アルミフィンの洗浄
　　　●表面の埃の除去
　　　●洗剤の塗布とブラッシング
　　　●すすぎ洗い
　　　●高圧洗浄機を使用する時の注意点
　　　●すすぎ洗いの注意点
　（3）室外側アルミフィンの洗浄
　（4）送風ファンの洗浄
　（5）パネル類の洗浄
　（6）フラップの洗浄
　（7）フィルター類の洗浄
　（8）取り付け枠の洗浄

【６】窓用エアコンの組み立て
　（1）養生の取り外し
　（2）アルミフィンの修正
　（3）汚水の確認
　（4）温度センサーの取り付け
　（5）送風ファンの取り付け
　（6）送風ファンのケースの取り付け
　（7）送風ファンのカバーの取り付け
　（8）室外側のパネルの取り付け
　（9）室内側のパネルの取り付け
　（10）ルーバーの取り付け
　（11）脱臭フィルターの取り付け
　（12）エアフィルターの取り付け
　（13）オープンパネルの取り付け

【７】窓用エアコンの取り付け
　＜取り付け枠の設置＞
　（1）パッキンの取り付け
　（2）取り付け枠の下部を差し込む
　（3）上部をはめ込む
　（4）マイナスドライバーでネジを締める

　＜エアコンの取り付け＞
　（1）エアコンの下側の取り付け
　（2）エアコン上側の固定
　（3）パテを詰める
　（4）ゴム栓の確認


＜収録時間＞
★51分05秒（DVD：1本）

おそうじ情報館のDVD教材の 特長

　おそうじ情報館では、エアコン洗浄だけでなく様々なDVDを企画・制作していますが、清掃技術の理解度を高め現場での失敗を少なくするために、次の5点 を軸とした内容にしています。

（１）理由を明確にした解説
　初心者が同じ間違いやミスをする原因を挙げると、「なぜ、●●に●●を使ってはいけないのか？」「なぜ、その順番で洗浄するのか？」など、理由を分かっ ていないことにあります。理由を分かっていない為に、自己流で洗浄したり効率を優先した洗浄になってしまいます。その為、おそうじ情報館のDVDでは、 「理由」を多く解説するようにしています。理由が記憶に残れば、洗浄ミスが減ることがある為です。

（２）クレーム・トラブル相談を元にした構成
　おそうじ情報館には、清掃に関する相談が多くあります。その為、よくあるクレームやトラブル事例を元に、それらを防止する作業方法を解説しています。

（３）初心者の疑問を解決する内容
　初心者の多くは、現場で分からないことがあっても、時間に追われている現場では教えてもらえないこともあります。その為DVDでは、初心者が疑問に感じ ることも限り取り入れて解説しています。

（４）基本を徹底的に解説
　失敗の原因のほとんどは、基礎知識が不足していたり、基礎を知っていても楽な洗浄方法で作業することにあります。その為DVDでは、よくある失敗を取り 上げながら基礎的知識と基本技術を多く解説しています。

（５）複数の作業方法
　おそうじ情報館のDVDでは、可能な限り複数の洗浄法を公開しています。理由は、汚れの状況・材質・使用する道具によって洗浄方法を替える必要がある為 です。

おそうじ情報館のDVD教材の 活用法

（１）スタッフ教育
　清掃技術は、現場でベテランスタッフの作業を見ながら学ぶのが一番ですが、時間に追われ教える時間が取れないことも多いようです。また、技術が一流でも 教えることを苦手としている方もいます。このようなことから、DVDをスタッフ教育用として活用される会社が増えてきました。
　おすすめの方法は、現場で教える前にDVDを見て洗浄方法をイメージしてもらい、現場で体験しながら洗浄手順を覚え る...というパターンです。このパターンの場合、現場で教える手間が減るだけでなく、通常よりも覚えるスピードが早くなります。

（２）新規事業
　企業が新規事業としてエアコンクリーニングを行うことが多くなっています。その場合、エアコンクリーニングの経験者を集めて始めることがありますが、最 初はクレーム対応に追われることもあるようです。原因は、経験者の技術が自己流の片寄った作業方法の場合がある為です。
　このような現実があることから、新規事業として検討する場合は、まず最初に「エアコン洗浄の基本」を知り、作業スタッフの作業をチェックできる体制にす ることをお勧めします。

（３）独立開業
　個人でハウスクリーニング業を開業予定の方は、最初にエアコン洗浄の技術をマスターすることをお勧めします。理由は、ハウスクリーニングの中でもエアコ ンクリーニングは仕事を獲得しやすい為です。なので、エアコン洗浄をマスターした後でキッチン洗浄や浴室洗浄などのDVDを購入される方が多くなっていま す。

（４）清掃業務の内製化
　近年、賃貸物件を仲介・管理する不動産会社などが自社で清掃業務を行うことが多くなっています。自社で清掃をした方がコストが安くなると考える為です が、落とせない汚れに遭遇し挫折するケースが多いのが現状です。このようなことから、清掃業務の内製化を考えている企業様には、基本技術を解説したDVD を含んだセットをお勧めしています。

（５）自己流改善
　エアコン洗浄の仕事をしている方の中には、自分の作業方法が正しいのか？他社はどんな作業方法で洗浄しているのか？不安に感じている方もいらっしゃいま す。DVD教材では、おそうじ情報館公認の職人さんの洗浄作業を元に解説していますので、他社の作業方法も分かり、ご 自身の作業方法が自己流でないかをチェックすることもできます。

ご不明な点がありましたら、カイユウ商事の高根までご連絡下さい。

03-3657-5161